信用取引

 2019.05.16  クラウドERP実践ポータル

信用取引とは、取引の当事者間の信用に基づいて後日決済を行う取引のこと。いわゆる「後払い」による取引。代表的な例に企業間の商品の売買における「掛取引」がある。企業間の掛取引では、商品の受け渡しと代金の回収・支払いは同時に行われず、先に商品の受け渡しを行い、一定の猶予期間を経て約束した期日までに決済を行う。その他、手形決済、金融取引における金銭貸借なども信用取引の一種である。

しかし、信用取引は「後払い」という性格上、約束した決済期日を過ぎても代金が回収できない「未回収リスク」が伴うという不利点があるため、設立間もない企業や業績不振が疑われる企業との間では信用取引が成立しにくい側面がある。先に商品を受け渡す買い手側に有利な取引では、与信管理を行うことで代金未回収のリスクを軽減する手間が生じる。しかし、特定の企業と頻繁かつ継続的に取引することの多い企業間の取引では、一定期間の商品の売買代金を後日まとめて効率的に決済できる掛取引が一般的になっている。

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