売上原価とは、商品売上に際しての仕入や、その製造販売にかかった費用の合計額を指す。製造業で言えば、材料費や製造者の人件費がこれにあたり、小売業では商品の仕入額がこれに相当する。売上原価は商品が売れた際に計上されるので、売れていない時点では発生しない。
売上原価は、計算式で表すと『売上原価=期首商品棚卸高+当期商品仕入高-期末商品棚卸高』となる。棚卸とは売れ残った商品のこと、あるいは売れ残った商品を数える作業のことを指す。これを計算式から言い換えると、前期の売れ残りに今期の仕入高を加算して、そこから今期の売れ残りを減算すると、売上原価がはじき出されると説明できる。
売上原価は、損益計算書において、売上総利益(粗利)を計上する際に用いられる。売上総利益は、今期の商品販売であげた利益額を言い、計算式は『売上総利益=売上高-売上原価』で表される。つまり、売上原価を減らせば売上総利益が増えることとなり、売上高の増加と併せて、売上原価の削減は、会社が儲けを出す上で、重要な課題だと言える。
売上原価
2019.05.21 クラウドERP実践ポータル
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