日本の会計基準の設定を行う民間の組織。「Accounting Standards Board of Japan」の略でASBJと呼ばれる。
日本の会計基準は、金融庁の企業会計審議会が設定していたが、2001年に国際会計基準委員会が国際基準委員会財団(IASCF)と国際会計基準審議会(IASB)に改編された際に「加盟国の基準設定をする主体は、民間団体でなければならない」と定められたため、独立性、専門性、国際性、即時性を備えた民間組織として設立された。
企業会計基準委員会は公益財団法人財務会計基準会計機構(FASF)が運営し、IASBや財務基準審議会(FASB）と連携して国際的な会計基準の調査研究や開発・整備やディスクロージャー制度の調査研究と提言、国際対応などを行っている。また、委員会は一般事業会社、公認会計士、証券、銀行、調査研究機関、学者などさまざまな業種出身の人員で構成されており、税効果会計専門委員会や金融商品専門委員会等の専門委員会に分かれて議論がなされている。