連結決算とは、グループ会社において親会社、国内外の子会社及び関連会社を含めたグループ全体の会計を加算した決算のこと。連結決算に含まれるのは、親会社が50%以上の出資をしている子会社、親会社と子会社合わせて50%以上の出資をしている孫会社、さらに20~50%の出資をしている非連結子会社。
連結決算では、貸借対照表や損益計算書、剰余金計算書及びキャッシュフロー計算書を連結財務諸表として公開している。
連結決算と対照的であるものを単独決算といい、日本はこの単独決算が主流であった。しかし単独決算では、決算前にグループ内で取引を行い、売上を水増しするなどして利益を操作する企業もあり、実態を掴めないという問題点がある。その点連結決算ではグループ内取引を除外して計算するため、2000年から本格的に連結決算制度が取り入れられるようになった。またアメリカやイギリスをはじめとした海外ではこの連結決算が主流であり、日本企業の国際的競争力を開示するためという意味合いもある。