商法とは、企業や個人に関わらず商取引を行う上で遵守すべきルールが定められた一般的な法律のこと。すべての企業や個人に適用され、主に取引の安全、債権者保護を目的に制定されている。この商法における計算書類は商法施行規則に従う。
また会社法は商法を基礎として企業活動における特則を設けた特別法のこと。この会社法との関係においては商法が一般法とされるが、商法も民法との関係においては特別法とされる。これは民法がすべての私人間における契約関係などに適用されるところ、商取引に関しては商法が適用されることに由来する。例えば企業や個人の持つ商号や商業行為と呼ばれる概念は商法によるもの。
商売をする上で商法の知識はトラブルを防止するためにも、解決を図るためにも必要とされる。ただし企業の商業行為について具体的に触れられているのは会社法で、企業側は実務上、より深い内容の把握が求められる。
過去には大きな改正もあり、商法の一部が会社法として分離した経緯から、今後も注視していくことが必要。