機能別分類は、企業会計における費用科目の分類で、原価を分類するための方法の1つ。どのような目的のために発生したかに着目して分類を行うことを言う。機能別分類は、材料費や労務費など、原価を見た目で仕分ける形態別分類を、更に細かく分類したものだと言える。
たとえば、同じ材料費でも、商品の製造に使うための部品の購入に掛かった費用は「買入部品費」となり、商品を製造する機械の保守に必要な器具の購入であれば「消耗工具器具備品費」となる。また、同じ労務費でも、特定の商品の製造に関わる作業であれば「直接作業」となり、設備全体の点検や清掃であれば「間接作業」となる。
このように機能別分類が適用できる費用科目は多く、企画、広告宣伝、技術研究、出荷運送、販売調査費や販売事務費などがあげられる。
機能別分類を用いて費用を分類することで、より実態に即した会計の記録を残すことができる。また、それを分析することで、どのような目的で、どれだけの費用が発生しているかや、その内容を把握できるため、予算や原価の適正な運用や改善が可能になる。
機能別分類
2019.05.21 クラウドERP実践ポータル
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