売上高(ウリアゲダカ)は、商品や製品を販売したりサービスを提供したりするなど、企業の本業による収益のこと。恒常的に発生する屑(くず)・原材料や設備の売却額も入るが、臨時的な売却や少額なものは営業外収益。
売上高は、通常、損益計算書の営業損益の部の最初に表示されるが、総額表示と純額表示のふた通りある。
売上高の総額表示では、総売上を売上高として計上し、売上戻り高(商品に問題がある等して返品された際の返金額)・売上値引高(数量不足や品質不良等の理由で値引きした金額)・売上割戻し高(報奨金、協力金等の名目が付けられた、いわゆるリベート)の勘定科目を使用して控除する。
一方の純額表示は、返金・値引き・リベートを総売上から差し引いてから売上高として計上する。従って、売上戻り高・売上値引高・売上割戻し高といった勘定科目は使用しない。
上場会社に適用される財務諸表等規則では総額表示も認めているが、純額表示をとるのが一般的であり、IFRS(イファース・国際会計基準)では、一定の基準を満たす場合には純額表示とするよう求めている。