グローバル化の波に伴い、日本は従来の会計制度を国際標準に近づけるために1999年から新しい会計基準を導入し、会計改革を行った。この一連の改正による影響は財務・経理の分野だけではなく、企業の経営そのものに重大なインパクトを与えたことから「会計ビッグバン」と呼ばれる。
企業が海外の会社と取引を行ったり、国際金融市場で資金を調達したりする際には、世界的に通用する財務表を作成する必要が出てきたため、1970年代に国際会計基準委員会(IASC=International Accounting Standards Committee)が国際会計基準を規定した。
日本でも、2000年以降、連結会計、税効果会計、退職給付等の分野で新会計基準が順次設定されている。こうした会計ビッグバンによる動きが、日本企業の海外進出を後押しすることで、日本企業の経済活動のグローバル化が進み、多くの投資資金が国境を超えて利用されるようになっている。近年は中小企業向けの会計基準も施行され、企業全体でますます国際化が進むと予想されている。